みなさんの家計に占める最大の支出項目は?
こう聞かれたらほとんどの世帯が「食費」と回答されるかと思います。
特に食べ盛りにお子様がいらっしゃったり、世帯人数が多かったりすると、毎月の食費支出額もかなりの金額になるでしょう。
我が家は4人家族ですが、毎月の食費は8~10万ほどで、食費が家計に占める割合はダントツトップです。年間で換算すると100万前後の支出となります。そのため、食費を節約することは家計の節約に最も寄与するところではありますが、節約によって体調を崩すなど生活の質を落としてしまっては元も子もありません。なにより食費の節約って家族に言いずらい面もあります。
そこで今回は、食べる量(購入する量)を減らす節約ではなく、お得に食料品を購入するための節約術について紹介していきます。
食費を節約するための方法
株主優待とイオンカードを組み合わせることで年間の食費代を13%節約することが可能です。※
※株主優待に関してはある程度費用がかかるのと、元本割れリスクがありますのでご注意ください。
結論としては、以下のステップを踏みます
1:イオン系列の銘柄を購入し、株主優待をフル活用
2:イオンカードを保有し、決済手段に使用
3:メインスーパーをイオン系列のスーパーにする
1:株主優待
食品メーカーなど食品関係の株主優待を実施している企業は数多くありますが、選択肢が限られているのが欠点です。しかし、イオン系列の銘柄では自社スーパーの割引きに使用できる優待券をもらえるので、買いたいものを選ぶことができ、かつ割引が可能です。
優待券はイオングループのスーパーで使用可能です。
(引用元:イオン北海道ホームページ)
下記の表は、イオン系列銘柄の取得金額と株主優待を記載しています。※
※取得金額は2023年2月20日現在で100株を保有するのに必要な金額
銘柄名 | 取得金額 | 配当額/年 | 株主優待 |
①イオン【8267】 | 26万 | 3,600円 | 購入金額から3%キャッシュバック (オーナーズカード) |
②イオン北海道【7512】 | 9万 | 1,200円 | 2500円(100円優待券×25) |
③イオン九州【2653】 | 24万 | 2,000円 | 5000円(100円優待券×50) |
④マックスバリュ東海【8198】 | 28万 | 5,700円 | 5000円(100円優待券×50) |
⑤フジ【8278】 | 18万 | 3,000円 | 6000円(100円優待券×60) |
⑥イオンディライト【9787】 | 30万 | 8,600円 | 2,000円(イオンギフトカード) |
⑦イオンモール【8905】 | 18万 | 5,000円 | 3,000円(イオンギフトカード) |
上記の7銘柄をすべて100株ずつ保有するためには、約153万円が必要となります(7銘柄の年間配当金額の合計は29,100円)。食費を年間100万円支出していると仮定した場合、株主優待だけで5%(5万円)の食費節約が可能です。配当金を加えると8%近くになります。
①イオンを世帯で1名義分、②-⑦の銘柄を夫婦でそれぞれ保有している場合は、7.5%(7.5万円)の節約。
また、同条件で夫婦・子供2人の計4人でそれぞれ保有していると仮定した場合、12%(12万円)と10%を超える節約が可能です。
7銘柄揃えるのに結構な金額になりますので、一度に全てを購入できる方はほとんどいないかと思います。
個人の好みにもよりますが、購入金額から3%のキャッシュバックが最優先と考えれば①イオン、割引券が欲しいなら②-⑤、イオンギフトカードを使いたいなら⑥-⑦といった具合に、必要に応じて購入銘柄を選定しても良いでしょう。
我が家では、私が①イオンと⑥イオンディライト以外の5銘柄100株ずつ保有、妻が②-⑦の6銘柄を保有しておりますが、いずれも1年かけて単元化しています。
フジ(8278)を単元化しました。
これでイオン北海道、イオン九州、マックスバリュ東海を加えたイオンG4銘柄を各100株保有。
年間の優待金額は18,500円。妻も保有しているので、世帯として37,000円の食費節約に。その他、イオン本体、イオンモールやイオンディライトなども加えると効果絶大です。 pic.twitter.com/1ILjK2vI3y— Lee (@Hanaab500) February 11, 2023
銘柄によっては、保有株数を増やすことで優待券の増額も狙えます。例えば、イオン北海道なら200株保有することにより、もらえる優待券が2,500円→5,000円と倍増します。
ただ、ほとんどの銘柄が100株保有が最も高利回りのなので、とりあえず100株保有で問題ないでしょう。
2:イオンカード
イオングループでの買い物に欠かせないのが、イオンカードです。
上記で紹介した①イオンの優待(オーナーズカード)を使用するためにも、イオンカードは必須アイテムです。
(引用元:イオン株式会社ホームページ)
イオンカードは入会金・年会費無料のクレジットカードです。さらに、年間の使用額が50万を超えるなど所定の条件を満たすことで、年会費無料のゴールドカードが利用可能になります。
(引用元:イオン銀行ホームページ)
また、イオンカードで支払うことによってWAONポイントも貯まります(WAONポイントは1ポイント=1円相当で使用可能です)。
さらに、イオングループでは毎月20日と30日はお客様感謝デーとして、5%の割引きが受けられます。この割引を受けるためにはイオンカードが必須となります。
イオンカードを保有することで、イオンオーナーズカードの利用可、無料のゴールドカード、WAONポイント獲得、お客様感謝デー割引5%と盛り沢山の特典があります。しかも、年会費無料です。今は使用予定がなくても、世帯で1枚は作っておいて損はないはずです。
イオン系列のスーパーで株主優待+イオンカードの破壊力は半端ない!
イオン銘柄の株主優待とイオンカードを併用した場合の節約額をまとめてます。
以下、仮定条件とします。
- 家族構成:夫婦・子2名の計4名
- 年間の食費:100万円
- メインスーパーはイオン系列
- 決済手段はイオンカード(+WAONポイントも貯める 還元率1%計算)
- 世帯で1名義分のイオンオーナーズカード保有(100株 3%CB)
- 夫婦で②-⑦の銘柄を100株ずつ2名義分保有(年間優待額は47,000円相当)
- 食費を購入するタイミングはお客様感謝デーとし、常時5%オフ
この条件下でどれだけの節約額になるか検証すると、、、
- お客様感謝デー5%オフを適用:100万→95万【割引額:5万】
- 株主優待を使用:95万 – 4.7万→90.3万【4.7万】
- 90.3万円の利用額に対してWAONポイントが0.9万ポイント付与【0.9万】
- 90.3万円の利用額に対してオーナーズカード3%CBで2.7万円返金【2.7万】
①-④の割引き合計額は、13.3万円!!
13%と1割以上節約できる計算になります。しかも、保有しているイオン銘柄からの配当金を食費の支払いに充てるなら、18.7万円まで節約額が増加し驚異の20%近く食費を抑えることができます。
この節約方法に関して、ハードルとしては以下の3点があげられます。
- イオン銘柄を夫婦で揃えるのに新車1台分の資金が必要
→①イオンを世帯で1名義、②-⑦の銘柄を夫婦で100株ずつ保有した場合、約280万円必要 - メインスーパーをイオン系列にする必要がある
- 決済手段をイオンカードにすることが必須
これらのハードルを解決するためには、、、
- SBI証券で口座開設し、S株(単元未満株)取引で1株ずつ購入する
そもそも食費のかかる世帯では子育て中だったり世帯人数が多いなどの要因で、まとまった資金を用意することが困難な状況だと思います。
通常、株式購入は100株単位ですが、SBI証券のS株なら1株から購入が可能なので少額資金からコツコツ買い増すことが可能。
手数料も購入は無料なので、SBI証券での購入が最適です。
(引用元:SBI証券ホームページ)
- メインスーパーをイオン系列できるかどうかは家族の好みもあるので、世帯によっては難しいかもしれません。ただ、イオングループのスーパーは様々な業態を展開していますので、いつも行っているスーパーが実はイオングループだったなんてこともあります。
イオン(株)のホームページで確認してみましょう。 - 楽天カードや三井住友カードなど魅力的なクレジットカードがある中で、イオンカードを利用することに抵抗があるかもしれませんが、年間10万以上の節約につながります。
年会費無料ですから、とりあえずイオンカードを申し込んで保有しておくと良いでしょう。
食費の支出が年間100万円発生している世帯では、株主優待とイオンカードの組み合わせで約13%、13万円分の節約が見込めます。10年継続したら130万円です。
今回の節約法は食費の削減ではなく、割引率高めた攻めの節約でした。この機会に、能動的な食費の節約を検討してみてはいかがでしょうか。